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逆選択(adverse selection)

逆選択とは、取引において判断材料となる情報の不足によって合理的判断ができず、優良な商品に対して不利となって取引を行うため、結果的に市場に劣悪な商品や取引相手だけが残ってしまう現象のことです。

例えば買い手が欲しい中古バイクが市場で20万円から150万円の中で一様に分布しているのを知ります。

売り手は本当の中古バイクの価値を知っている一方で、買い手は自身の価値観から70万円を提示すます。そしてもし相手がそれに応じれば買い手は中古バイクの価値は20万から70万の中にあると判断します。

そして値段を下げてそれを提示した時相手がまた応じれば、買い手の相場がどんどん下がっていき、結果として価値の低い中古車だけが残ることになってしまうのです。