Kepple Africa Ventures General Partner
品田 諭志さん/Satoshi Shinada
プロフィール
品田 諭志(しなだ さとし)
Satoshi Shinada
Kepple Africa Ventures General Partner
MBA取得校
Harvard Business School
職歴概要
双日株式会社
インフラおよびプラント事業の開発、投資
ナイジェリア駐在(2010.1~2014.5)
Kepple Africa Ventures
アフリカのスタートアップへ投資するベンチャーキャピタルを共同創業。
https://kepple-africa-ventures.com/
ナイジェリア在住(2019.10~現在)
MBAを取るきっかけ
前職でナイジェリア駐在中の2014年頃、それまで頭脳流出していたような優秀なナイジェリア人が祖国に帰国し、起業する事例が急激に増えてきたことを目の当たりしました。
携帯電話とインターネットの普及を追い風に、彼らの新しいビジネスモデルが、アフリカの新しい未来を創っていくことを直感しました。
起業家の多くが欧米でMBAを取得しており、MBAネットワークが人材、知識、お金を結び付ける重要な土台となっていました。私も彼らと同じコミュニティに入って一緒に仕事をしたいと思うようになり、MBA取得を考え始めたのがきっかけです。
MBAを取ってよかったこと
在学中よりアフリカのスタートアップ/VCで活躍するHBS卒業生とのネットワーキングを開始し、今では、案件のソーシングから共同出資パートナー、投資先まで、HBSのネットワークが仕事でものすごく生きています。
また、HBSで大量のケーススタディをこなしたことにより、どんな分野のどんなテーマでも、本質を外さない考え方、アプローチの仕方のようなものが身につき、正しい質問をして、正しく問題点を指摘する能力が格段に高まりました。
いまVCとして幅広い分野に投資するなかでこの能力が実践的に役に立っています。
自信がついたというのも大きな成果です。世界中から最も優秀な人材が集まるビジネススクールで切磋琢磨することにより、非常に高いレベルでのベンチマーキングが可能です。
その結果、どんな場面でどんな状況に直面しても焦らないくらいの自信は身につくと思います。
現在のお仕事について
アフリカのスタートアップに投資するベンチャーキャピタルを共同創業し、ナイジェリアを拠点に投資活動をしています。
2020年には、アフリカ全土で最もアクティブなVCとなりました。
日本の投資家・日本企業をアフリカのスタートアップに繋ぎ、戦略出資・提携を促進することも大きな役割のひとつです。
今後の目標について
投資しているアフリカのスタートアップが大きく成長して、将来、新しい産業を生み出すということを目標に仕事をしています。
18歳のときに初めてアフリカ大陸に足を踏み入れて以来、人生の大部分をアフリカで過ごしてきましたが、いまアフリカは歴史上、最も大きな転換点にあります。
テックとビジネスで大きな変化を牽引しているスタートアップと共に新しい時代を切り開いていることが何より面白く、今の仕事に没頭しています。
MBA取得者で転職やキャリアに迷われている方へ
自分にとって大事なことの優先順位をつけて、必要に応じて期間を区切りながら、一歩踏み出してみることが重要だと思います。
私の場合は、MBA取得後に収入は激減し、生活の質は相当落ちましたが、それでも自分がやりたいことを優先し、リスクをとることを選択しました。
MBA取得後は、新しいチャンスがもっとも広がるタイミングだと思いますので、後悔の無い選択をすることをお勧めしたいです。