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行動理論(Behavior theory)

1940年代に登場した、組織の良いリーダーの取る「行動」に着目し、その行動を分析することによって、良いリーダーとは何かを研究し、生み出されたのが行動理論です。

優れたリーダーシップを発揮する人とそれ以外の行動パターンを分析し、具体的にどのような行動パターンが優れたリーダー生み出すのかを理論的に研究され、より良いリーダーを増やしていこうという考えの元に編み出された理論です。

行動理論が生まれる前には「リーダーシップ理論」という、リーダーシップはあくまで先天的な性質であると仮定した理論が主流であり、良いリーダーになるためには何が必要なのかといったアプローチが不可能でしたが、行動理論によって、その問題が解決されました。

現在のリーダーシップ育成の理論やプログラムは、この行動理論を根拠として確立されており、「リーダーシップは行動モデルに基づいて、育成・強化していくことが可能である」という考え方をとっています。

行動理論では、主にリーダーシップを2つの相反する行動パターン軸として分類しており、能力や特徴の区分けが行われています。

ただ、実用性・汎用性が高く、シンプルな行動理論現在でも多く活用されていますが、人間の「能力」のみにフォーカスした理論である点が弱点であることから、1960年代には次の「条件適合理論」へと移行していきました。