ゲーム理論
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トレードオフ(Trade-Off)
トレードオフとは、複数の要素が持つ利害が互いに相反しており、ある面でのメリットを追求すると他の面での犠牲やデメリットが生じる、という関係のことです。 経営戦略を構築する際にトレードオフが生じるこ... -
ベルトラン競争(Bertrand competition)
ベルトラン競争とは寡占市場における企業の戦略モデルで、1838年にフランス人のアントワーヌ・クルノーが提唱しました。 具体的に説明すると寡占市場において最も安い価格を提示した生産者が全ての納入契... -
マイナスサム・ゲーム(minus sum Game)
マイナスサム・ゲームとはプレイヤーの利得の合計がマイナスになるゲームのことを言います。 例えば、競馬やパチスロ、賭博に負けた場合、自分が賭けた金額より利得がマイナスになるためマイナスサム・ゲーム... -
プリンシパルとエージェントのゲーム(principal-agent game)
プリンシパルとエージェントのゲームとは依頼人(プリンシパル)は代理人(エージェント)に可能ならコストを抑えた上で成果を出して欲しいと頼み、代理人はできるだけ手間をかけず依頼人に満足してほしいと望む、ゲ... -
プラスサム・ゲーム(plus sum game)
プラスサム・ゲームとは、ゲームにおいて、プレイヤーの利得の合計がプラスになる場合をいいます。 利得の合計がプラスなので大きく勝つ人、大きく負ける人もいますが平均すると全てのプレイヤーが勝つ仕組み... -
フレーミング(framing)
フレーミングとは、物の見方を特定の方向に誘導することを言います。 例えば、コップに半分程度の水が入ってるとします。 もし横に満タンの水があれば「半分しか入っていない」と考えますが、横にある... -
フット・イン・ザ・ドア・テクニック(foot in the door technique)
フット・イン・ザ・ドア・テクニックとは簡単な要求を始めにすることで、本命の要求を通しやすくする段階的に要求のレベルを上げる方法です。 フット・イン・ザ・ドア・テクニックには人間が一度決めた行動や... -
ファースト・ムーバーズ・アドバンテージ(first-mover’s advantage)
ファースト・ムーバーズ・アドバンテージとは市場に最初に参入したプレイヤー、または最初に新しいことを始めたプレイヤーに対してアドバンテージが生まれる状況のことを言います。 例えば日本ではペプシより... -
ナッシュ均衡(Nash equilibrium)
ナッシュ均衡とは、すべてのプレイヤーが最適な戦略を選択しており、それ以上は利得を大きくできない状態のことで、ノーベル賞受賞者のジョン・ナッシュによって考案されました。 それぞれが最適な戦略を取り... -
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック(door in the face technique)
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックというのは、本命の要求を通らせるために、初めに本命より過大な要求を提示し、相手に断られた後小さな要求(本命)を通す交渉テクニックの一つです。 日本語では「譲歩... -
男女の争い(battle of the sexes)
男女の争いとは、ナッシュ均衡を満たすゲームの例の一つで、協調することには同意しているものの、協調やり方が異なる考えを持っている同時進行ゲームです。 AとBはカップルで、次のデート先について話し合... -
ゼロサム・ゲーム(zero sum game)
ゼロサムとは合計するとゼロになるという意味を持っています。 ゼロサム・ゲームはゲーム理論の一つで、得失点差が0になるゲームのことを言います。 主な例として競馬などの賭博が挙げられます。 ... -
立場固定(irrational escalation of commitment)
立場固定とは、最初に下した判断が合理性に欠けるものであるにも関わらず、それを堅持しようとしたり正当化しようとした結果、その判断をなかなか変えることなく深みにはまってしまう心理状態のことを言います。 ... -
ゼロサム交渉(zero sum negotiation)
ゼロサムとは合計するとゼロになるという意味を持っていて、一方が得するがもう一方は損する状況下で使われます。 つまりゼロサム交渉とはどちらかが支配的な構図で行われる交渉のことを言います。 目... -
絶対劣位の戦略(dominated strategy)
絶対劣位の戦略とは、どんな戦略を使っても劣位に立ってしまう戦略のことを言います。... -
絶対優位の戦略(Dominant Strategy)
絶対優位の戦略とは、相手がいかなる戦略を採用したとしても、自分は必ず優位になる戦略のことを言います。 例えば、競合会社がAプラン、Bプラン、Cプランなどの複数の案を用意したとしても優位に立てる提... -
瀬戸際戦術(brinkmanship)
瀬戸際戦術とは名前からも分かるように、お互いが瀬戸際に立たせられて緊張感を高めることによって、交渉相手に余儀なく後退させようとする戦略のことを言います。 例えば冷戦のキューバ危機において、アメリ... -
情報非対称ゲーム(game with asymmetric information)
情報対称ゲームとは逆で、情報非対称ゲームとはプレイヤーの間で情報の差があることを言います。 ビジネスシーンにおいてはこのような状況になることが多いです。 例えば市場では、一般には売り手が多... -
情報対称ゲーム(game with symmetric information)
情報対称ゲームとは、全てのプレイヤーが同じ情報を共有し、お互いにそれを知っている状況のことを指します。 しかしながらビジネスシーンにおいてそのような状況は少なく、情報非対称ゲームになることが多い... -
純粋戦略(pure strategy)
純粋選択とは、1つの戦略を確実に行うことを意味します。 例えばある商品が売れなくなった場合、ケースバイケースでいろいろな戦略を実行するのではなく、ある一つの戦略のみを実行することは純粋選択に当た... -
囚人のジレンマ( prisoners’ dilemma)
囚人のジレンマは、ゲーム理論におけるとても代表的なモデルの1つです。 お互いが協力すれば、お互いに良い結果になるとわかっていても、もし協力しなければ利益を得られる状況下ならお互い協力しなくなるジ... -
勝者の呪い(winner’s curse)
オークションは、最も高値をつけたものが勝者となりその商品を落札できる仕組みになっています。 しかしもしその商品を落札することにこだわり、自分が想定していた値段以上の値段で最終的に落札した場合、オ... -
授かり効果(endowment effect)
授かり効果とは、自分の所有しているものは、他人の評価以上の価値を持つと考える傾向のことを言います。 これは自分が所有しているものは手放したくないという心理から来ています。 例えば他人に、自... -
混合戦略(Mixed strategy)
混合戦略とは複数の戦略を混ぜて使うことを指します。 例えばPKにおいて、右にしか蹴らないフリーキッカーがPKに勝利することは難しいです。 このような場合混合戦略を使い、右にも左にも50%ず... -
交互進行ゲーム(sequential game)
交互進行ゲームとは、チェスや将棋のように相手の行動をみながら行動するゲームのことを指します。 ビジネスに置き換えると、自社の商品を値下げした場合競合会社も値下げをするのか、値下げ幅はどのくらいか... -
ゲーム理論(Game theory)
ゲーム理論とは、利害関係にある相手がいる場合、お互いの利益を考えた上で最適な行動を選択する理論のことを指します。 このゲーム理論はアメリカの数学者ジョン・フォン・ノイマンと経済学者オスカー・モル... -
クルノー競争(Cournot competition)
クルノー競争とは寡占市場における企業の戦略モデルで、1838年にフランス人のアントワーヌ・クルノーが提唱しました。 これは寡占市場において、ライバル企業が生産量を変えないと仮定し、自社の生産量を... -
ゲームの木(Game tree)
まずゲームの木を理解する前提として、交互進行ゲームを理解しておく必要があります。 交互進行ゲームとは、あるプレイヤーが行動を選択した後に、別のプレイヤーが行動を選択することです。 ここでは... -
逆選択(adverse selection)
逆選択とは、取引において判断材料となる情報の不足によって合理的判断ができず、優良な商品に対して不利となって取引を行うため、結果的に市場に劣悪な商品や取引相手だけが残ってしまう現象のことです。 例... -
アンカリング(Anchoring)
アンカリングとは、最初に提示する情報(アンカー)が意思決定に影響を及びす行為を意味します。 例えば値引き交渉において初めからすごく安い値段を提示すれば、それが相手の基準となり、元の値段より安い値... -
ZOPA(Zone Of Possible Agreemen)
ZOPAは(Zone Of Possible Agreement)の略で、交渉において相手が合意できる範囲のことを指します。 交渉を優位に進めるためには交渉のプロセスの中で相手の限界値を予測し、... -
Win-Win
WIn-Winとは交渉において、お互いに利得をもたらすことを指します。 例えば企業Aが大量のコンピューターを売るため企業Bに持ちかけるとします。企業Bは大量のコンピューターによって効率をアップす... -
BATNA(Best Alternative to Negotiated Agreement)
BANTAとはBest Alternative to Negotiated Agreementの略で、「交渉においての最良の代替案」を意味します。 交渉において保険的な役割を持つため、余裕を持っ... -
ベイズ・ルール(Bayes’ theorem)
事象Aが起こった条件下で、事象Bである確率を導いていくのがベイズ・ルールです。 確率および条件付き確率に関してP(A) > 0 のときp(B|A)=p(A|B)×p(B)÷p(A)が成り立ちます... -
交渉(Negotiation)
交渉とは、利害関係が生じている中で、互いの最も合理的な要求を得るための対話です。 交渉において重要とされることは何によって交渉が形成されているか理解することです。 交渉の相手、互いの主張や...