期待理論とは、組織における人間行動の心理学的分析の第一人者として知られているビクター・ヴルームが提唱したモチベーション理論のひとつ。

人がどのような心理的プロセスで動機づけられ、行動の選択とその持続がなされるのかというメカニズムを理論化したものであり、その動機付けは、それを遂行することで得られる何らかの個人的報酬に繋がるであろうという結果への期待と、その報酬に対して人が持つ主観的な価値の二つの要因で決まるとしたものです。

個人が得られる報酬に高い価値を認め、努力すれば報酬が得られると感じる期待値が高ければ高いほど、人はより一層努力しようとし、モチベーションが高まるとされています。

これを、L.W.ポーターとE.E.ローラーがさらに系統立て、現在の期待理論が出来上がりました。