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投資ラウンド(Investment round)

投資ラウンド(ラウンドだけで利用される場合もあります)とは、企業に投資をする際にどこの段階(フェーズ)にいるのかを表します。

ベンチャー企業に投資するVC(ベンチャーキャピタル)やCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)などのように、自社の領域で、高いシナジー効果が狙いで出資を決める場合もあります。

そこで、投資家に向けてスタートアップ企業がどのような段階あるかを分かりやすく示すために生まれたのが、「投資ラウンド」という考え方です。主に、IT企業がひしめくアメリカのシリコンバレーで使われている用語ですが、起業意識の高まりも後押しして、日本でもよく耳にするようになりました。

投資側によって、名称に多少の誤差はありますが、次の5つのステージが代表的です。

投資ラウンドステージ
シード起業前の段階
アーリー起業直後の段階。いわゆる「スタートアップ」
シリーズA(エクスパンション)事業を本格開始する段階
シリーズB(グロース)事業がやや軌道に乗り始めた段階
シリーズC(レイター)黒字になり、経営が安定しつつある段階

投資ラウンドが早い時期であれば会社の価値はまだ高くないことが多いため株を安く買うことができますが、その分業績のブレが大きくなることも多く、投資金額も比較的小口になります。

投資側ではラウンドの条件を明確に決めていることも多く、シードやアーリーしかやらないVCも入れば、大手金融系VCのように一定以上の企業価値が出てくるシリーズB以降しか投資をしないといったことも見受けられます。