ピラミッド構造(ピラミッド・ストラクチャー)(pyramid structure)
ピラミッド構造とは、理論の三角形を組み合わせて、論理を構造化で表現することを指します。
元マッキンゼーのバーバラ・ミント氏が体系化し、著書のThe Mint Pyramid Principle(邦題:考える技術・書く技術)で表現されています。
高い論理性が求められるコンサルティングファームなどでよく用いられており、何かを主張する際にその説得力を高めるために、主張を支える複数の根拠が構造化されています。
具体的には、上段から下段に向かって「Why?(なぜ)」に答えるという関係で繋がっており、
「(主張)です。なぜなら(根拠1)(根拠2)(根拠3)だから」という関係になっています。
一方で、下段から上段に向かっては、「So What?(だから何)」に答えるという関係で繋がっており、
「(根拠1)(根拠2)(根拠3)です。だから(主張)である」という関係になっています。
同様の論理構造としてロジック・ツリーが挙げられますが、使用する目的が異なっています。
ロジック・ツリーは、問題解決における原因の特定とその解決策を発見するために要素を分解して考える手法ですが、ピラミッド構造は、主張と根拠の関係を論理的な構造で表すコミュニケーション手法です。”