経営戦略
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VUCA(ブーカ)
「VUCA(ブーカ)」とは、社会あるいはビジネスにおいて、不確実性が高く将来の予測が困難な状況であることを示す造語です。 VUCAとは、「Volatility(ボラティリティ:変動性)」、「Un... -
キャッシュ化(Cache)
キャッシュ化とは顧客が企業の提供する製品やサービスに価値を見出し、実際にお金を払ってもらうことを言います。 キャッシュ化で重要なのは、 いつ(when) 誰から(who) 何に対して(wh... -
スタートアップ(Startup)
スタートアップとは一般的に会社設立年数の浅い企業を指すことが多いです。 その中でも全ての会社がスタートアップに当てはまるというわけではなく、「志」と「イノベーション」を通じて、社会や世の中をより... -
リーダー(leader)
リーダーとは、フィリップ・コトラーが提唱した競争地位戦略において、市場内で最大のシェアを持っている企業のことです。 リーダーは、豊富な経営資源やブランド力などの優位性を持っており、その地位を維持... -
非関連多角化(unrelated diversification)
非関連多角化とは、既存事業との関連度が無い、または低い事業へ進出していくことで自社の成長を狙う戦略のことです。 多業種に参入していく複合企業はこれに該当することが多く、紡績メーカーのカネボウが化... -
長期経営計画(long-term business plan)
長期経営計画とは、5〜10年ほどの期間において、経営ビジョンの実現のために企業が目指す経営計画のことです。 経営ビジョンと現状とのギャップを克服していくため、経営の基本方針や今後強化していくべき... -
チャレンジャー(challenger)
チャレンジャーとは、フィリップ・コトラーが提唱した競争地位戦略において、最大シェアを持つリーダーに取って代わろうとする姿勢を持つ、第2位、第3位の企業のことです。 市場内でのシェアを拡大していく... -
代替品の脅威(threat of substitute products)
代替品の脅威とは、市場分析における「5つの力」のフレームの1つで、既存のサービスや製品のシェアが代替品によって奪われてしまう可能性のことです。 代替品とは、ある製品やサービスと同じ用途に用いられ... -
中期経営計画(mid-term business plan)
中期経営計画とは、3〜5年ほどの期間において、企業が目指していく経営計画のことです。 10年ほどのスパンで設定された経営ビジョンの実現のため、より短期間における、より具体的な行動計画や目標数値を... -
ステークホルダー(stake holder)
ステークホルダーとは、企業活動によって影響を受ける利害関係者をまとめて表した言葉です。 具体的には、従業員、顧客、株主、金融機関、行政機関、競合企業、地域住民など、直接的/間接的に関わらず企業が... -
水平統合(Horizontal Integration)
水平統合とは、同じ業種の他社との統合により、市場での優位を狙う戦略のことです。事業規模が拡大することで規模の経済性が働き、収益率が向上していくことを狙うものです。 鉄鋼業界や自動車業界などでの統... -
人口統計(Demography)
人口統計とは、全国ないし各地域の人口の動向と、その構成要素に関する数値データのことをいいます。 日本はOECD諸国の中でも最も少子高齢化が進んでおり、社会問題の一つとなっています。... -
垂直統合(Vertical Integration)
垂直統合とは、自社の仕入れ側あるいは販売側の方向への統合により、事業を拡大していくことをいいます。 原材料などの調達力を強化することを目的とする川上統合、市場の管理や販売力の強化を目的とする川下... -
自社の強み/弱み(strength/ weakness)
自社の強み/弱みとは、SWOT分析におけるフレームワークのうち、企業の内部環境についての分析要件です。 市場競争において有利に働く内部要因が強み、不利に働くものが弱みとなります。 自社にと... -
事業ライフサイクル
事業ライフサイクルとは、企業の事業規模の変化を4つに分け、それをS字カーブとしてモデル化したものです。事業の最初期から順に、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」と分類されます。 製品の導入か... -
新規参入の脅威(threat of new entrants)
新規参入の脅威とは、市場分析における「5つの力」のフレームの1つで、既存の市場への新たな企業の参入によって、競争が激化する可能性のことです。 参入障壁が低い業界では、参入者が次々に現れるため、業... -
社外取締役(outside director)
社外取締役とは、株式会社の取締役のうち、社外から招聘され、企業活動に対しての監督機能を期待される取締役のことです。 日本では、2002年の商法改正によって導入され、通常では、企業と直接の利害関係... -
シナジー(Synergy)
シナジーとは、"相乗効果"のことです。 経営戦略においては、企業の経営多角化で事業の拡大や他社との合併を行う際、単純に利益を合計する以上の成果が得られることを"シナジー効果"と呼びます。 ... -
サービス(service)
サービスとは、物理的なものとして残らない「機能」や「効用」といった無形の財のことです。輸送や娯楽、金融商品など、提供場所が限定さ れており、完全に同一な品質を再現することは困難なうえ、一旦提供される... -
参入障壁(barriers to entry)
参入障壁とは、市場への新規参入を目指す企業を妨げる障害となるもののことです。 具体的に障壁となりうるものとしては、 ・既存企業の優位性(規模の経済性、技術力、原料の調達・製品の流通経路、ブラン... -
差別化戦略(differentiation (strategy))
差別化戦略とは、自社製品の機能やサービスに何らかの独自性を持たせ、競合との差異によって市場での優位を狙う戦略のことです。 「コスト・リーダーシップ戦略」、「集中戦略」と合わせて、マイケル・ポータ... -
サプライチェーン(supply chain)
サプライチェーンとは、製品の原材料の生産・調達から、最終的に消費者に届くまでの全体的なプロセスのことをいいます。 原材料の生産・調達→製品の生産→物流→販売というサプライチェーンを全体として見る... -
固定費(fixed costs)
固定費とは、売上高の増減に関わらず発生する費用のことで、地代家賃や機械のリース料、人件費など、売り上げがゼロであっても一定の金額が発生するもののことです。 売上原価や一般管理費など、企業活動にお... -
コスト・リーダーシップ戦略(cost leadership)
コスト・リーダーシップ戦略とは、競合よりも低コストでの企業活動を実現することで市場での競争を優位とする戦略のことです。 「差別化戦略」、「集中戦略」と合わせて、マイケル・ポーター教授が提唱した3... -
コスト・パフォーマンス(Cost Performance)
コスト・パフォーマンスとは、あるものに対してかかる費用とそれから得られる効果との対比のことです。 かかった費用に対して大きな効果が得られると、"コスト・パフォーマンスが良い"ということになります... -
ケイパビリティ・ベースド・ストラテジー(capability based strategy)
ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーとは、企業が有するケイパビリティ(組織的能力)を活用することで、市場競争における優位性の確立を目指す戦略のことです。 戦略の実現性の高さに基づく戦略であり、... -
ケイパビリティ(capability)
ケイパビリティとは、企業がもつ組織的な能力のことをいいます。 例として、プロダクト提供の迅速さ、人材の豊富さ、品質の高さなどが挙げられます。 単に戦略だけでの差別化が困難な状況においては、... -
経営と所有の分離(separation of ownership from management)
経営と所有の分離とは、企業統治の観点から、企業を所有する株主と企業の経営者とを分離する仕組みのことです。 株主が経営者である場合、経営について客観的に評価をすることができず、経営者の独断を許す可... -
経験曲線(Experience Curve)
経験曲線とは、ある製品の累積生産量が増加していくにつれて、固定費/変動費に関わらず、その製品についての単位あたりの総コストが低下していくことをモデルとして表したものです。... -
業界内の競合企業((intensity of) rivalry among existing firms)
業界内の競合とは、市場分析における「5つの力」のフレームの1つで、市場における企業間の競争状況のことを指します。 通常、寡占状態の市場では競争は緩やかなものになりますが、同規模の企業が多く存在す... -
経営戦略(strategy)
経営戦略とは、企業が市場競争を優位に進めるための中長期的な方針や計画のことです。 企業の基本的な価値観を示す「経営理念」や「経営ビジョン」よりも、経営においてのより具体的な方法論を示したものと言... -
業界再編(industry reorganization)
業界再編とは、業界内での企業の合併や分裂により勢力図が変化し、市場の競争環境も変化することをいいます。 一般的に、有力企業のM&Aや業務提携は市場の関係や環境を大きく変えることになり、さらに他の... -
競争戦略(competitive strategy)
競争戦略とは、市場で有利な地位を獲得するために、競合他社とは異なる独自の戦略をとることをいいます。 この戦略には多くの考え方がありますが、経済学者マイケル・ポーターが提唱した「3つの基本戦略」(... -
競合分析(competitor analysis)
競合分析とは、経営戦略の策定において、競合相手の企業について分析を行うことです。 3C分析のうちの1つでもあります。 競合相手は誰か、競合先の技術やノウハウはどういった点で優れているか、財... -
キャピタル・ゲイン(capital gain)
キャピタル・ゲインとは、資産を売買することで得られる利益のことです。 株式や不動産の価値が変動することで、購入時と売却時の差額がプラスとなる場合を「キャピタル・ゲイン」、マイナスの場合は「キャピ... -
規模型事業(scale business)
規模型事業とは、規模の拡大によって市場での優位を得られる事業のことを指します。 ここに当てはまる事業では、競合との間の競争要因(「アドバンテージ・マトリクス」における「戦略要因」のこと)が規模・... -
関連多角化(related diversification)
関連多角化とは、既存事業との関連度が高い事業へ進出していくことで自社の成長を狙う戦略のことです。 既存の技術や製品との関連度が高い分野への進出は、関連の低い分野への進出よりも資産やノウハウを活か... -
環境分析(environment analysis)
環境分析とは、企業を取り巻く経営環境を内部・外部問わず分析することです。 内部環境分析としては自社分析が、外部環境分析としては顧客分析・競合分析・マクロ環境分析が挙げられます。 (このうち... -
川下統合(forward integration)
川下統合とは、垂直統合の1つの形態で、市場の管理能力や販売力を強化することを目的に、自社の事業領域にとっての販売側(=川下)に向かって統合を進めていくことです。 自動車や楽器の製造メーカーが販売... -
川上統合(backward integration)
川上統合とは、垂直統合の1つの形態で、素材や原材料の調達力を強化することを目的に、自社の事業領域にとっての仕入れ側(=川上)に向かって統合を進めていくことです。 食料品メーカーの農業への進出や、... -
外部環境(external environment)
外部環境は、外部から企業を取り巻いている環境のことで、戦略策定において見落とせないものです。 「マクロ環境」、「市場環境」、「競争環境」の3つに分類できます。... -
買い手の交渉力(Bargaining Power of Buyers)
買い手の交渉力とは、市場分析における「5つの力」のフレームの1つで、法人や一般消費者など、企業にとっての顧客との力関係のことです。 買い手は製品をより安価に入手するため、交渉や他社との競争を引き... -
売り手の交渉力(bargaining power of suppliers)
売り手の交渉力とは、市場分析における「5つの力」のフレームの1つで、企業にとって、素材や部品の供給業者との力関係のことです。 売り手側の製品やサービスが差別化されたものであったり、買い手のスイッ... -
SWOT分析(Swot Analysis)
SWOT分析とは、事業の機会やKSFを発見するための、自社の内部環境と外部環境の分析手法です。 SWOTはそれぞれ"Strength"(強み)、"Weaknesses"(弱み)、"Opportu... -
PDCAサイクル(PDCA cycle)
PDCAサイクルとは、企業の活動をPlan-Do-Check-Actionという4つの観点からチェックし、これを繰り返すことで業務を改善する方法のことです。 Plan:目標の設定と、その実現のた... -
KSF(key success factors)
KSF(Key Success Factor)とは、事業を成功に導くための必要条件となる要素のことを言います。 経営戦略を構築する際には、外部環境分析を通してKSFを明確にし、内部環境分析によっ... -
KPI(key performance indicator)
KPI(Key Performance Indicator)とは、企業全体の目標を達成するうえで重要な業務についての具体的な目標のことです。 最終的な目標(KGI=重要目標達成指標)に対しての中... -
KBF(Key Buying Factor)
KBF(Key Buying Factor)とは、商品のサービスや価格などのさまざまな要素のうち、顧客が購入を決定する際に重視する要素のことです。... -
3C分析(Customer,Company,Competitor)
3C分析とは、自社の成功に向けた必要条件を見つけ出すため、市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3要素について分析を行うことです。 市場分析では、自社の... -
エスノセントリック企業(ethnocentric company)
エスノセントリックは自己民族中心主義の意であり、エスノセントリック企業とは、海外進出する多国籍企業が母国の人材や組織構造を中心に現地で展開する状態を表しています。 本国の社員を主要なマネジメント... -
ニッチ戦略(niche strategy)
ニッチ戦略とは、競争の少ない市場の隙間(ニッチ)を狙って事業を展開し、優位なシェアや高収益を獲得しようとする戦略のことです。 競合がいない市場の隙間での大きなシェア獲得は収益性の向上をもたらすほ... -
ハンズオフ(hands off)
ハンズオフとは、企業の買収や投資を行ったのち、買収先/投資先の企業のマネジメントにどの程度関与していくかを表す言葉です。 前者は役員や取締役を派遣して経営に深く関与していくスタイル、後者は相手側... -
ハンズオン(hands on)
ハンズオンとは、企業の買収や投資を行ったのち、買収先/投資先の企業のマネジメントにどの程度関与していくかを表す言葉です。 前者は役員や取締役を派遣して経営に深く関与していくスタイル、後者は相手側... -
事業ドメイン(business domain)
事業ドメインとは、事業を展開していく領域のことで、単に"ドメイン"ということもあります。 自社が持っている強みを踏まえて、自社が働きかけを行う市場の範囲を新たにくくり直すことをドメインの設定とい... -
代替財(substitutional goods)
代替財とは、ある製品やサービス(財)と同じ用途で用いられる財のことを言います。 蛍光灯に対してのLED電球や、カメラに対してのスマートフォン(写真撮影機能において)などが例として挙げられます。 ... -
問題児(dog)
問題児とはBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が生み出したPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)分析における、「市場の占有率」も 「市場の成長率」も低い、撤退すべき分類にされて... -
実証分析
経営分析において得られた命題、仮説が本当に正しいのか、真理に近いのかどうかを検証していく作業のこと。 例えば企業データ、経営者のデータ、インタビュー調査、事例調査などのデータを用いて実証実験を行... -
バウンダリーコンディション(境界条件)
バウンダリーコンディション(boundary condition)とは日本語で境界条件と訳されることが多く、理論が通用する範囲のことです。 元々は数学や物理学の用語として用いられることが多い特徴... -
問題児 (dog)
問題児とはBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が生み出したPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)分析において、「市場の占有率」も 「市場の成長率」も低い、撤退すべき分類にされて...