2020.11.26 2020.11.26
人材紹介・転職エージェントの会社規模に関するメリットとポイントとは
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人材紹介・転職エージェントは非常にたくさんあり、誰もが知っている大手企業から個人経営で行っている規模の会社も含めるとかなりの幅や違いがあります。
会社の規模が大きければ大きいほど良いと言えるのでしょうか。
今回は人材紹介・転職エージェントの会社規模に関するメリットとポイントについてご紹介いたします。
目次
大手エージェントのメリットとは
インターネット検索だけではなく、あらゆるメディア・媒体で、よく目にするのが大手エージェントです。
大手エージェントのメリットについて見ていきましょう。
圧倒的なアカウント数、求人を持つ大手エージェント
大手エージェントを利用する一番のメリットは、大手という安心感と何よりもアカウント数の多さでしょう。
転職先の候補を探す上で、広い範囲から探してくれるため、自分の求めている求人に出会える可能性は小規模エージェントよりも高いと言えます。
大手企業求人からベンチャー企業まで広くアカウントをもち、そして職種も営業、マーケティング、エンジニア、デザイナー、ディレクター、プロデューサー、人事、経理、など幅広い求人を持っています。
第二新卒から中間層、経営層まで、さらに業界もITから流通・小売、マスコミ・メディア・広告業界、金融、不動産、旅行・観光など業界と階層も広く網羅した求人を常に確保していることが、大手エージェントの強みであり、利用するメリットと言えるでしょう。
特にこれから転職活動を行うためにまずは広く情報を集めたい場合はお勧めです。
安心感のある仕組化された転職支援
大手エージェントの多くは営業もRA(リクルーティングアドバイザー)/CA(キャリアアドバイザー)に分かれた分業専業制をとっており、転職活動をしている求職者様、求人を出している企業様、それぞれにサポートが行き届くように仕組化されています。
リクルーティングアドバイザーは求人を出している企業様へのサポートを行い、主に求職者をご紹介し、選考~入社まで、企業側の窓口(主に人事)とコミュニケーションをとりながら、企業側が良い採用ができるようにサポートをしています。
基本的には求職者様とのやりとりはほぼありません。
キャリアアドバイザーは求職者様とのコミュニケーションやサポートを行っています。
求職者様の希望、方向性、キャリアビジョンを踏まえて、エージェントの抱えている紹介可能な求人の中からマッチした求人の紹介をしています。
リクルーティングアドバイザーとは逆にキャリアアドバイザーは紹介先企業様とのやり取りはほぼありません。
このような2つの役割をもった営業が、最適な転職、採用ができるように社内で連携しています。
それぞれが役割を果たすことで、Win-Win-Winとなるように仕組化されているのが大手エージェントです。
そしてこのような仕組を通して、安心・信頼を提供し続けられており、その結果、多くの求職者様、企業様が利用しています。
しかし、大手エージェントは営業のノルマが決められていたり、退職者の数も多く、途中で担当者が変わってしまうことや相性が良かった担当者が異動によって変わってしまうことも珍しくはありません。
中小エージェントのメリットとは
続いて中小エージェントのメリットについても見ていきましょう。
非公開求人を保有するなど、特徴をもった中小エージェント
一方で、中小規模のエージェントは、数よりも質を意識した求人を保有し、中には大手エージェントが持っていない非公開な求人も独自で入手し、紹介している企業もあります。
大手エージェントは圧倒的な数を持っている一方で、大手エージェントの営業担当も一人で多くのクライアント案件・求人を抱えている傾向にあり、非公開求人の確保にまで手が届いていないケースもあります。
この点で中小規模のエージェントはクライアント企業との関係構築を深く行うことで、求人票に落とし込めていない経営層の頭の中にある求人を具現化し、独自の案件として保有・公開しているケースが多いです。
こういった動きは、まさにクライアント企業との信頼関係があってこそであり、非公開求人をもっている=その企業との強い結びつきがある、と言えるでしょう。
大手エージェントには無い、より具体的な情報収集や選考中の細かなケアや相談にも期待を持つことができます。
求人を出すことは、経営内部の情報をオープンにすることでもあり、そこからいろいろな憶測を呼ぶこともあるなど影響力は大きいです。
そのため社会的にも、また業界内の競合他社に知られたくないクローズドに募集をかけたい企業も多くあります。
中小エージェントはこのような非公開求人を確保することは、大手との差別化の一つと見ており、常に新しい求人の獲得に努めていると言えます。
例えば弊社のようにMBAに特化しているとMBA卒の経営陣とのパイプラインから独自の求人案件の相談や、信頼関係の強い取引先の場合にはいきなり社長面談で内定が出るといったように特徴がある企業が多いのがポイントです。
今まで大手エージェントに相談してみてマッチ度が低い、と感じた場合は、自分の求める業界業種、企業規模などの方向性を定めた上で、その領域に強いエージェントに相談することもお勧めです。
両面を一気通貫でフォローする中小エージェント
一方で中小エージェントは、大手エージェントのように多くの従業員を分業させることは行っておらず、リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザー2つの役割を一人の担当が担っており、求職者様も企業様もそれぞれやり取りしている傾向があります。
さきほど中小エージェントは質で大手エージェントとの差別化を図っていることをお伝えしました。
こちらに関連して、両面一気通貫だからこそできる情報の正確さとスピード感のある対応が特徴でもあります。
大手エージェントの場合はリクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーで社内連携が必須です。
そのため、企業様の情報を求職者様へ、求職者様の情報を企業様へ、この伝達の伝達というプロセスは、情報が正確に伝わりづらいことも多く、社内連携の状況によって伝わり方が異なってしまう恐れがあります。
このやりとりが発生している分、時間も経過していくため、対応が遅れてしまう可能性も考えられるでしょう。
一方で両面の一気通貫型の場合は、一人の営業が企業様の情報を収集しそのまま直接候補者様に伝えることができ、逆に候補者様の状況・情報を企業様に直接伝えることができますので、早く正確に伝えることが可能です。
また先ほどお伝えした非公開求人を獲得し、両面で企業様も求職者様もケアをすることから、大手エージェントより、企業様にも求職者様にも密なコミュニケーションが必須となっています。
その結果、いろいろな相談・交渉がしやすいというメリットもあります。
しかし、営業が属人的になってしまったり、対応に個人差が激しい場合もありますので相性の確認もしておきましょう。
結局のところ、どちらが良いか、は求職者様の状況次第
どちらのエージェントを利用したらよいか、それは求職者様の置かれている状況や心境、方向性によって様々です。
エージェントをどのように利用するか、その目的次第でもあります。
そのため、やはり大事な、良いエージェントとのご縁を生むためには、求職者様ご自身がしっかりと転職の目的やキャリアの方向性をクリアにし、エージェント利用の目的を明確に出来ると良い選択に繋がりやすいでしょう。
大手エージェントは、多くの情報を質を落とさずにサービス提供する、支援するために仕組み化させています。
中小エージェントは大手よりも属人的なところはありますが、情報の質と個別のカスタマイズ力(相談・交渉含む)で差別化を図っていることを踏まえて、どちらが自分にとって良いか、時間の余裕のある時は、それぞれのエージェントを利用してみることも悪いことではありません。
それぞれの特徴をみて、そしてエージェントの対応力、相性を見て、どちらで進めるか比較検討のうえ決定しても良いと思いますので、ぜひエージェントと向き合ってみてください。
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