2020.2.26 2021.12.13
国内MBAは役職なしで入学可能?入学者の属性データを紹介
1,235 PV
国内MBAを取得したいと考えている方の中にはお仕事で役職のない方もいるのではないでしょうか。
特に大企業で働いている若い方であれば、役職が付くのに時間がかかる場合も多いはずです。
今回は国内MBAは役職なしでも入学可能か、入学者の属性データをご紹介いたします。
目次
国内MBAの年齢層について
国内MBAはどのような方が来ているのか年齢層について見ていきましょう。
2017年の文部科学省のデータによると、「20代」が17.9%、「30代」が38.9%、「40代」が27.0%、「50代以上」が16.2%となっています。
海外と比較すると「40代」、「50代以上」の割合が多いという結果になっています。
海外では若手の方が多く、「20代」、「30代」が90%以上を占めている学校も多いです。
また、国内MBAの中でも学生数が最も多いグロービス経営大学院のデータを見てみると、「23〜34歳」が29.7%、「35歳〜44歳」が50%、「45歳〜54歳」が18.3%、「55歳以上」が2%になっています。
このような環境の中では役職者も多く、若手で役職がないような方が入学できるのか、授業について行けるのか不安になる方もいるかもしれません。
どれぐらいの勤務年数の人が受講している?
では、国内MBAに入学する時点で、どれくらいの勤務年数の方が多いのでしょうか。
同じく文部科学省のデータによると、勤務経験「10年以上」が最も多く60.4%、「6~9年」が16.6%、「3~5年」が9.1%、「1~2年」が2.8%となっています。
そして「勤務経験が全くない」という方が、全体の11.1%を占めており、多くは大学卒業からそのまま進学をするパターンです。
特に国公立大学はアカデミック系の方が多いため、私立大学と比べて実務経験の無い方も一定以上いる学校が多いです。
私立大学の場合には実務経験が3年以上と定められている学校もあります。
学費の高さも年齢の高さに影響が
国内MBAを検討する理由として多いのは働いて数年が経ち、転職を検討するキャリアアップやマネジメント能力が必要になってきたというケースが多いです。
また、ビジネススクールに通うためには学費がかかります。
国公立や私立の中では安い学校で年間で約60万円、早稲田のように比較的高い学校では1年コースでも300万円以上の学費がかかります。
奨学金や職業訓練給付金を利用している方も多いですが、ある程度お金の準備が必要と言えるでしょう。
国内MBA学生の就業状況について
国内MBAで学んでいた際の就業状況について見てみましょう。
上述と同じく文部科学省のデータによると、「フルタイムで働いていた」と答えた人が68%と最も多いです。
海外の約2倍の数字となっており、夜間や週末に通うパートタイムコースで受講している方が該当すると思います。
また、「企業派遣等で学業に専念していた」と答えた方が6%です。
企業派遣の場合には人事部付などになって学校に通っている間は基本的には出社をしなくても良い場合が多く、勉強をしながら給料ももらえるため費用面で困ることは少ないと言えるでしょう。
その代わりに社内で企業派遣に選ばれるまでのハードルが高い場合も多いです。
「働いていなかった」が15.4%となっており、フルタイムで通う場合には休職をしたり一旦仕事を辞めて辞めて来ている方が多く見受けられます。
国内MBA生の職業について
最後に国内MBA生はどのような業界や職種で働いているのかを見ていきましょう。
以下はグロービス経営大学院のデータになります。
国内MBA生の業種
業種別に見ると「メーカー(化学・素材・食品・医療)」が最も多くて20%、続いて「メーカー(機械・電気・電子)」が13%、「IT・通信ネットワーク」が13%、「金融・保険」が8%となっています。
その年によって若干の変動はあるものの、幅広い業界から来ているケースが多いと言えるでしょう。
国内MBA生の職業
職業別に見ると「営業」が29%、「技術職」が15%、「経営企画・事業企画」が12%、「マーケティング」が12%、「経営全般」が6%、「コンサルティング」が5%、「その他」21%となっています。
MBA取得の目的としてキャリアアップやキャリアチェンジを掲げている方も多く、現状は経営やマネジメントでは無い方も見受けられます。
国内MBAは役職なしでも入学可能
上述のように国内MBAには様々な業界から幅広い職種の方がおり、年齢にもよりますが役職がない方でも入学可能です。
特に若手の方であれば今後のキャリアビジョンを見据えて早い段階からMBAにチャレンジしている方も多く見受けられます。
Executive MBA(E-MBA)のように実務経験が15年以上が条件となっているコースであればマネジメント層に限定されておりますが、通常のMBAコースであれば役職に関わらず、ご自身が必要だと思ったタイミングで検討してみるのがおすすめと言えるでしょう。
RECOMMEND
-
2021.3.10
「VUCA(ブーカ)」の意味とは?VUCAの時代に求められる人物像とは
-
2020.5.27
外国人採用で気をつけたいポイントとは?【メリット・手続きなどを解説】
-
2020.6.11
外資系企業における代表的な役職名と役割について解説
-
2021.9.24
転職の際に給与交渉は行うべきかどうかについて解説
-
2021.10.25
MBA4X(MBA for Executives)の授業内容や評判、卒業生の進路先とは
-
2020.5.26
転職回数は何回まで?転職回数が少ない方が良いのは本当か
-
2020.5.25
ヘッドハンターが語る学歴の重要性とキャリアビジョン実現のために大切なこととは
-
2021.2.13
英語の職務経歴書(CV)、レジュメの書き方のポイントについて解説