2021.2.27 2021.7.19
日本ビジネススクールケース・コンペティション(JBCC)の概要について解説
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日本のMBA学生の間で人気になっているのが日本ビジネススクールケース・コンペティション(JBCC)です。
日本ビジネススクールケース・コンペティションは日本企業が抱える問題をテーマにビジネススクール生が課題を抽出し、解決に向けた戦略提言を競う大会になります。
今回は日本ビジネススクールケース・コンペティションの概要についてご紹介いたします。
目次
日本ビジネススクールケース・コンペティション(JBCC)とは
参考:日本ビジネススクールケース・コンペティション(JBCC)
日本ビジネススクール ケース・コンペティションは、「日頃の学習成果を実践的に発揮する場の提供」、「国内MBA間の競争環境の創出」、「ビジネススクール生の交流活性化」により、「国内におけるビジネススクールの価値向上」を目的とした大会です。
ビジネススクールの価値を高めるには、教室での学びを深めると共に、学んだことを実践的・対外的に発揮したり、教室外での学びも充実させることが必要と考えられます。
しかしながらビジネススクールの学生の「学びのアウトプット」や「教室外での学び」の機会は決して多いとはいえないため、各ビジネススクールの学生が有志で集まり、その「場」を創出したのがきっかけです。
日本ビジネススクールケース・コンペティションの狙いとは
日本ビジネススクールケース・コンペティションでは「実践的な学習の場の創出」と「有能な経営コア人材の輩出」をビジネススクールの価値を向上させるための重要なポイントとしてとらえ、その一翼を担えるようになることが狙いと言われています。
協賛企業や関係省庁より支援・協力をもらって大会を運営。
大会の運営、企画、ケース作成等は、各大学院から集まった有志の実行委員が行っており、毎年代替わりで新しい実行委員会の方々が運営をしています。
実行委員会の方のお話を聞くと、
- 大会運営を通じて他の学校の方々とのネットワークが出来た
- ケーススタディとはまた違った形で実際にプロジェクトを行うために良い経験になった
- より現実に即したアウトプットを短期間で求められるため、学習しながら両輪で動いているようなものでした。
- JBCCはリアルタイムのケースでMBAの学びを実践できる貴重な場
- JBCCは、いわば総合格闘技。あらゆる科目の視点を総動員して取り組む。
- JBCCは、自身の力を客観的に知り、MBAの学びを実践的に統合できる最高の機会。
- JBCCは自分の力試しにもってこい。挑戦しない手はない。
と言った前向きなコメントが多かったです。
2021年の大会については2020年11月に公募された実行委員のメンバーにより開催時期・方法等の検討がされています。
日本ビジネススクールケース・コンペティションの概要
実際に日本ビジネススクールケース・コンペティションはどのような内容になっているのか見ていきましょう。
参加資格は現役のMBA生で2~5名のチームが組成できれば費用無しで誰でも参加ができます。
コンペティションは予選と本線の2つに分かれており、課題となるケースが事前に与えられて解読し、自分たちのチームがどのような問題設定を行い問題解決を行うのかと言ったところが着目されるようです。
事前予選を経て勝ち抜いた20チームが本戦に進ことができます。
本戦発表では審査員からの審査を受け、本戦グランドファイナルは大観衆の前で戦略プレゼンを行う貴重な場となります。
なお、2020年は新型コロナウイルスの影響もあってZoom、YouTube Liveを利用した初のオンライン開催でした。
2020年は国内14校の140チーム、過去2番目に多い658人の現役MBA生がエントリーし、11月8日の本選には、8~9月に実施された予選を勝ち抜き、本選に出場する国内6校の20チーム、98人のMBA生が出場しました。
セミファイナルのYouTube Live視聴者数1260名、グランドファイナルのZoom視聴者数941名とオンラインでも多くの方々が視聴したという結果になっています。
審査員と協賛企業について
グランドファイナル審査員には経営共創基盤(IGPI)社の冨山和彦CEO、フロンティア・マネジメント社の大西代表、ダイヤモンド社の大坪編集長など経営者、コンサルタントの方々、メディアの方々、本年の課題ケース業界であるスポーツ用品メーカーの方々らが参加。
審査員と発表チームによる真剣勝負の質疑応答は、出場者のみならず観客にとっても企業経営の奥深さを学べる貴重な機会として毎回注目を集めています。
過去の参加者数と優勝チーム
過去の大会の参加者数は以下のようになっています。
過去の大会の優勝チームは以下のようになっています。
回数 | テーマ | 第4回 | エレクトロニクス |
---|---|
第5回 | 学習塾 | 第6回 | 書店 |
第7回 | アパレル |
第8回 | 家具 |
第9回 | 自動車部品 |
第10回 | 農業機械 | 第11回 | スポーツ用品 |
過去のテーマ
前回2020年大会では、業績伸び悩みと新型コロナ禍に直面した架空のスポーツ用品メーカー社長を主人公とし、コロナ禍からの脱却と10年後を見据えた成長戦略を各チームが提案しました。
それ以前のテーマは以下のようになっています。
回数 | 優勝校 |
---|---|
第1回 | 慶應義塾大学大学院 | 第2回 | グロービス経営大学大学院 |
第3回 | 神戸大学大学院 |
第4回 | 一橋大学大学院 |
第5回 | グロービス経営大学大学院 | 第6回 | 一橋大学大学院 |
第7回 | 慶應義塾大学大学院 |
第8回 | グロービス経営大学大学院 |
第9回 | 神戸大学大学院 |
第10回 | グロービス経営大学大学院 | 第11回 | 一橋大学大学院 |
参加者の方の声
実際に参加された方の声がどのようなものがあるのか見てみましょう。
と言ったように総じて前向きなコメントが挙げられています。
ビジネススクールの授業でもケーススタディはもちろんありますが、経営戦略、マーケティング、ファイナンスなど各科目に準じたケース設定になっているのに対して、日本ビジネススクールケース・コンペティションでは幅広い様々な知見や分析、プレゼンテーション能力が求められるため、普段の授業とは違った総合性が重要となってくるのではないでしょうか。
MBA生は参加、それ以外の方も視聴などで参加してみよう
年々規模を拡大しており参加者の声にもある通り、短期間でMBAの学習と並行したアウトプットが求められるため、個々人の知力・チームワーク・プロジェクトマネジメント力等を総動員して取り組む必要があるのでは無いでしょうか。
その結果として得られる経験、スキル、ネットワーキングなどはMBA通学中しか得られない体験になるかもしれません。
既に卒業された方やMBAに興味がある方、ケーススタディに興味がある方などは視聴者という立場から参加が可能ですので、気になる方はホームページの方から詳細情報を見ていただけたらと思います。
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