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2020.10.27 2020.10.29

ヘッドハンターがヘッドハンティングで大切にしていること

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ヘッドハンターがヘッドハンティングで大切にしていること

ヘッドハンティングの仕事をしていると、「なぜヘッドハンターになったのですか」と逆質問を受けることもあります。

ヘッドハンターとお付き合いをされている方であれば身近な存在かもしれませんが、どのようなことをしているのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

今回はヘッドハンターがヘッドハンティングで大切にしていることについてご紹介いたします。

ヘッドハンターとは

ヘッドハンターは、クライアント企業からのオーダーを受け、そのオーダーに沿って最適な人材をクライアント企業に紹介することと言われることが多いです。

ただ、これだけを捉えると色々な勘違いを生みやすく、実際に「転職させることが仕事、目的」だったり、「転職させて利益を出している」と面談した候補者から言われたこともあります。

ヘッドハンティングも人材紹介業の一部ですが、人材紹介のタイプは大きく2つに分かれ、登録型(バンク型)の人材紹介とサーチ型(ヘッドハンティング型)の人材紹介がです。

今、日本の転職市場にはたくさんの人材メディアが存在しており、誰もがどこかに一つは登録しているのではないでしょうか。

自分でプロフィールを登録し、それを見たキャリアコンサルタントが契約しているクライアント企業の求人表・転職先を紹介し、興味を持っていただけたらクライアント企業に紹介する、という流れ。

一方でサーチ型は転職意向問わず、クライアント企業の要望に沿ってマーケットから最適な人材を探し出し、何もないところから接点を作り、関係を築いて、クライアント企業に紹介をする、といったようにプロセスが全く異なります。

そのため、ヘッドハンターは「転職意向もない人を無理やり転職させる人」といったように思っている人もいます。

もしくはそこまでは思っていなくても警戒している人は少なくありません。

しかし、欧米では、医者と弁護士とヘッドハンターは友達や知人にいたほうが良い、といわれるくらい大事な存在として位置づけられています。

自分のキャリアを見つめなおし、そして、キャリアビジョン設計やそのビジョン実現のための情報提供や環境を紹介してくれる存在として認識されているのです。

私は、ヘッドハンターになる前に、上記の欧米のお話を聞き、自分もそういう存在でありたい、と思いました。

人生・キャリアのビジョン実現をサポートする。これがヘッドハンターの役割でもあり、それができなければ、クライアント企業の期待にも応えることはできず、ビジネスも成立しません。

無理やり転職をさせるようなヘッドハンターは少ないと思いますので、ヘッドハンターと会う機会があれば、その時の状況に合わせて有効にヘッドハンターを上手く利用いただけたらと思います。

ヘッドハンターの大きな役割はビジョン実現をサポートすること

ヘッドハンターの大きな役割はビジョン実現をサポートすること!

ヘッドハンティングで大切にしていることは、お会いする一人一人のビジョンを大切にすること、そのビジョン実現の役に立つこと・貢献することです。

ビジョンといっても、そのビジョンの設定の仕方や内容は、年齢・性別・既婚未婚・家庭環境、住まい、その他によって異なります。

一人一人のビジョンに耳を傾け、その人のビジョンはどうすれば実現できるのか、を一番大切に考えます。

そのために、まずはお会いした方の「本当のビジョン」を知ることが重要です。

本当のビジョン・・・心の中で思っているが、人には言えない本当に大切にしていることがあります。

その大切なこと、目指したいこと、それを初めて会ったヘッドハンターに話せるでしょうか。多くがすぐに話すことはできません。

会って1時間程度ですべて話す人はいません。

時々なんでも話してくれる方もいらっしゃいますが、お話いただくに私のことを信頼していなければ、本音は出てきません。

コミュニケーションから信頼を

コミュニケーションから信頼を

将来のキャリアについて考えている方は多いと思いますが、本当のビジョンに気付いていない人もいます。

ビジョンとして語っていただいても、それが本当にやりたいことかどうか、本当のビジョンかどうか、掘り下げていくことが重要です。

そのように話していくうちに、本人もそれがビジョンではないことに気づくこともあります。

ここにたどり着くまでに、これまでの経験、仕事だけではなく、学生時代のことやその他プライベートのことも含め、深いコミュニケーションを通して、やっと気づくことができます。

こちらも先ほどと同様に、私のことを信頼してくれなければそこまでのコミュニケーションはできません。

さらに、その人が本当にやりたいこと、ビジョンを気づかせることもヘッドハンターの役割でもあります。

多くの方が、社会に出てから、自分のビジョンを設計する、過去を振り返りながら未来を設計する、という機会がなく、「こういったことを考える時間がなかった、とても良い機会でたくさんの気づきがあった」といった声を面談後に聞くこともあります。

こういったコミュニケーションから、その人の本当のビジョンが見えてきます。

ビジョン実現に貢献するために、その人の本当のビジョンを知る。そのためには私のことを信頼して話していただける関係構築が必要がある。

そしてそういった関係性を作るためのコミュニケーション。このようにコミュニケーションが本当に大切で、お会いした方一人一人のビジョン実現の助けになりたい、という思いをもって、お一人お一人と向き合えるか、コミュニケーションが取れるか、これが本当に大切です。

また会いたい!と思っていただけるかどうか

また会いたい!と思っていただけるかどうか

上記のように、信頼関係の構築はとても大事ですが、では、どうすれば、信頼を得られるのか。

私の中では、また会いたいと思っていただけるか、を意識しています。

信頼のない人にはまた会いたいとは思わないですよね。

また会いたいという思いには、いろいろな要素が含まれておりますが、そう思っていただけるかどうか、これはヘッドハンターの評価や価値を測るものの一つではないでしょうか。

また会いたいの中の要素として、この人と会うと自分にプラスになる、メリットになるといったように、「その方にとって有益な存在となれるか」かなと思っています。

そのためにも、繰り返しになりますが、その方のビジョンを知り、ビジョン実現のために必要なことを知り、そうすることで、この人にとって有益なものを収集したり、お伝えしたりすることができるようになります。

これができるかどうか、これもやはりビジョンを知ることができるかどうか、が大事になってきます。

信頼できるヘッドハンターと出会えたら長いお付き合いも

多くのヘッドハンターがただ短期的な転職を進めてくるだけではなく、一人一人と向き合っていると思いますので、ヘッドハンターと上手に付き合いながら、ビジョン実現のために上手に利用いただけたらと思います。

日本ではヘッドハンター自体の数が多くはありませんので、信頼できるヘッドハンターと出会えたら長いお付き合いをしてみるのも良いのではないでしょうか。

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