ロジカルシンキング
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論理展開(logical structure)
論理展開とは、ある結論に対しての根拠を示す、前提や事実の組み立てのことを言います。 論理展開は基本的に「演繹法」と「帰納法」の2つのパターンの組み合わせによって成り立っています。... -
ロジック・ツリー(logic tree)
ロジック・ツリーとは、大まかな概念を細かく分解することでどこに問題があるのかを特定しやすくする思考ツールのことです。 本質的な問題がどこにあるのかを探すときに絞り込みが必要な場面などで使われます... -
問題解決のロジックツリー
問題解決のロジックツリーとは、原因追求のロジックツリーで得られた原因の解決方法を考えるために、その手段を論理的な構造で要素分解していく手法です。 課題の打ち手となる最も有効な解決策を特定する際に... -
良い警官・悪い警官戦術(good-cop-bad-cop-tactics)
良い警官・悪い警官戦術とは、交渉の際に意図的に第三者の悪役を作ることで、自身は相手の立場を理解しているように振る舞って相手の妥協を引き出そうとする交渉テクニックの一つです。 ビジネスシーンでは、... -
ブレーン・ストーミング(brain storming)
ブレーン・ストーミングとは一定時間の間に複数人でアイディアを出すことにより、発想の連鎖反応を誘発する会議手法です。 アレックス・F・オズボーンによって考案されました。 ビジネスにおいてはブ... -
メッセージ(message)
メッセージとは、情報から汲み取れる解釈のことを言います。 例えば、「企業について」という内容がないに等しいものはメッセージとは言えません。 「企業は〇〇である」といった具体的な内容を含むも... -
フレームワーク(framework)
フレームワークとは、直訳すると「骨組み」「枠組み」「構造」を意味し、思考や発想を効率的に行うための共通した考え方のことです。 原因分析、課題特定、意思決定、市場策定、経営判断など、様々な場面で用... -
不適切なサンプリング
不適切なサンプリングとは、帰納法において選び出したサンプルが不適切であることをさしています。 帰納法は、いくつかの観察事項から共通点に着目して結論を導き出す方法です。 そしてこの観察事項が... -
ピラミッド構造(ピラミッド・ストラクチャー)(pyramid structure)
ピラミッド構造とは、理論の三角形を組み合わせて、論理を構造化で表現することを指します。 元マッキンゼーのバーバラ・ミント氏が体系化し、著書のThe Mint Pyramid Principle(... -
非両立バイアス
非両立バイアスとは、交渉の場で互いが「対立的」で「相手の得は自分の損」と考えがちになることで、合理的な交渉を妨げる心理バイアスの1つです。 「総量固定の思い込み」とも呼ばれます。 例えば、... -
パレート分析(pareto analysis)
パレート分析とは、ある事象や現象を頻度の高い順に並べた棒グラフと、それぞれの要素の構成比(全体に対する比率)を折れ線グラフにして図示する分析手法を表します。 頻度の高い要素がどれくらいの比率で構... -
内部データ(internal data)
内部データとは、二次データという既存の情報や過去の調査結果が、自社内部にあるもののことを言います。 例として、損益記録、販顧客情報、取引先情報などが社内に蓄積されていれば全て内部データと言えます... -
パラダイム(paradigm)
バラダイムとは、ある時代における考え方や価値観の枠組みのことを言います。 既存の市場には何かしらのパラダイムが存在します。 その市場において競争優位を保てば保つほど何かしらの環境の変化が起... -
度数分布表(frequency table)
度数分布表とは、ある集団のデータをいくつかに分け、それぞれのデータの度数を数え、表にしたものです。 度数分布表を作ることによって、平均値のみからは分からない、集団の特徴を把握できるようになります... -
トルネード・チャート(tornado chart)
トルネード・チャートとは、感度分析の結果を図示する際の手法の人つで、図の形がトルネードのように見えることからトルネード・チャートと命名されました。... -
定量データ(quantitative data)
定量データとは、数値で表された計算、集計、分析可能なデータを表します。 「下期の部門売上が昨年対比で120%増加している」「自社製品が市場シェアの50%を超えた」「行動目標が15%ビハインドして... -
定性データ(qualitative data)
定性データとは、数値化しにくい、心理的・感覚的な判断に委ねられがちなデータのことを言います。 ビジネスにおいて定性データは、例えば消費者によるクレームや感謝の声などがあります。 これらは少... -
ディシジョン・ツリー(decision tree)
ディシジョン・ツリーとは、取りうるすべての選択肢を樹形図の形で出した上で、比較検討をし、どの選択肢が最善かを決め、実際の選択肢を決定する方法です。 また、物事を決定するその様から決定木とも言われ... -
第3因子(third factor)
第3因子とは、因果関係のない2つの事象の共通の原因になっている因子のことを言います。 事象Aと事象Bがあり、Aが上昇すればBも上昇し、Aが下降すればBも下降する場合、事象Aと事象Bの間には相関関... -
大数の法則(law of large numbers)
大数の法則とは、数多くの観測を繰り返すことによって、事象の出現回数が計算上の確立に近づく法則のことです。 例えばコインを投げれば投げるほど、表の出る確率が1/2に近づくのは大数の法則と言えます。... -
ゼロベース思考(zero base thinking)
ゼロベース思考とは、前提知識や思い込みを排除してゼロから物事を考えることです。 経験や既存の枠組み、価値観などによって無意識のうちに思考の幅が狭くなると、有効な解決策を見出しずらくなってしまいま... -
正規分布(normal distribution)
正規分布とは、ある標本集団のばらつきが、平均値の付近に集積するようなデータの分布を表した連続的な変数に関する確率分布のことです。... -
重回帰分析(multiple regression)
重回帰分析とは、ある変数の動きが、他のいくつかの変数の動きによって変わる時、その変数の関係を数式で表すとどのような式になるかを導き出す分析のことです。... -
スキーマ(schema)
スキーマとは、新しい経験をする際、過去の経験に基づき、無意識にしてしまう決まったものの見方や考え方のことを言います。 スキーマは偏見やステレオタイプなどを含み、幅広い概念です。... -
手段の目的化
手段の目的化とは、ある目的を実現するための解決手段が、それを実行すること自体が目的化してしまうことです。 例えば、業務効率化のために導入したマーケティングツールが、使用年数を重ねるうちにツールの... -
原因追求のロジックツリー
原因追求のロジックツリーとは、MECEに沿ってある問題を特定した後に、過程と結果を論理的な構造で図に表現することを指します。 例えば、販売店の利益が低迷している原因が来店者数の減少であると特定で... -
軽率な一般化(thoughtless generalization)
軽率な一般化とは、サンプルが少数すぎたり、偏っている中から結論を引き出し、一般論として妥当でない結論を導くことを言います。 例えば、「僕の友達は貧乏のせいで生活がつまらないと言っていたから、貧乏... -
クリティカル・シンキング(critical thinking)
クリティカルとは「批判的な」、「懐疑的な」、「極めて重要な」を意味し、健全な批判精神を持った、観的な思考をクリティカル・シンキングを表現します。 具体的には、論理思考や問題解決における重要なフレ... -
共分散(covariance)
共分散とは、2組つのデータの、平均からの偏差の積の平均値のことを言います。 Cov(r1、r2) = ∑確率×[r1-E(r1)]×[r2-E(r2)] r:ポートフォリオの構... -
クリエイティブ戦略(creative strategy)
クリエイティブ戦略とは、広告戦略において、企業が伝えたいメッセージを明確にしてそれを広告に落とし込むことを言います。 例えば、テレビCMは時間が非常に限られています。 その限られて時間の中... -
帰納法(the inductive method)
帰納法とは、いくつかの観察事項から共通点に着目して結論を導き出す方法です。 例えば、「リンゴは落としたら下に落ちる」「本は落としたら下に落ちる」「携帯は落としたら下に落ちる」という幾つかの観察事... -
外部データ(external data)
外部データとは、内部データとは、二次データという既存の情報や過去の調査結果が、自社外部にあるもののことを言います。 例として、政府系機関、業界団体、調査会社が公開しているデータなどがあります。... -
感度分析(sensitivity analysis)
感度分析とは、計画や予想を立てる際に、ある数値が現状または予測値から変動したとき、連動して動く別の数値にどの程度の影響を与えるかを見る分析のことを言います。 実際の結果が計画通りにいかなかったり... -
カッツ・ロバート・L(Katz, Robert L.)
カッツ・ロバート・Lとは、ハーバード大学の教授で、マネージャに求められる能力の研究で知られています。 彼はマネージャに必要に能力を、タスクを遂行する上で必要な知識やスキルであるテクニカルスキル、... -
仮説思考(hypothesis thinking)
仮説思考とは、限られた情報の中で、問題解決、または目標達成に向けた仮の仮説を持ち、その仮説に基づいて情報収集をした上で仮説の実行、検証、修正を行っていく思考法のことを言います。 ... -
仮説検証(hypothesis verification)
仮説検証とは、仮説の審議を事実に基づいた実験や調査で確かめることを言います。 仮説検証において重要なのは以下の3つのプロセスです。 それは 1.現場の状況をしっかり分析すること 2.仮... -
仮説(hypothesis)
仮説とは、まだ見知らない物事に対して立てる仮に設ける答えのことです。 ただし、ビジネスでの意味合いは化学的な意味の仮説とは少し異なります。 普遍的なメカニズムから仮説を予想するというよりは... -
回帰分析(regression analysis)
回帰分析とは、関数をデータに当てはめ、ある変数の動きが、別のいくつ化の変数の動きによって左右されている時、その関係の説明・予測・影響関係を検討するための手法のことを言います。 うまく実際のデータ... -
隠れた前提
隠れた前提とは、助長になることを避けるためある程度の省略をした結果、聞き手、読み手側からは見えなくなってしまうルールのことを言います。 自分にとっての当たり前は相手にとっても当たり前とは限らず、... -
演繹法(deductive method)
演繹法とは三段論法とも言われ、2つの情報(ルール(または一般論)と観察事項)を結びつけてそこから結論を必然的に導き出す思考法のことを言います。 例えば「犬は動物である」・・・ルール 「私が飼... -
因果関係(causal relation)
因果関係とは、二つ以上の者の間に原因と結果の関係があることを言います。因果関係は問題解決をするに当たって重要な思考技術です。 なぜ失敗したか、またはなぜ成功したかの因果関係をハッキリさせれれば、... -
イシュー(issue)
イシューとは直訳すると「課題」「問題」「論争点」を意味し、「論じるべき、考えるべき」テーマを指します。 イシューを特定することで、会議の議題やプロジェクト上の課題に沿って、目的から逸れずに議論を... -
アンカリング(anchoring)
アンカリングとは、「最初に提示された条件が基準となり、その後の判断が無意識に左右されてしまう」という心理効果です。 最初に提示する条件を「アンカー」(錨)と呼び、これが交渉結果に影響を与えること... -
意思決定(decision making)
意思決定とは、目的を達成するために複数の代替案から最善の解を求める行為を表します。 組織において意思決定する場合には、まずは合意形成をとる必要があり、合意形成をとるためには相互理解をとる必要があ... -
ZOPA(Zone of Possible Agreement)
ZOPAとは、Zone of Possible Agreementの略語、直訳すると合意可能領域であり、交渉が妥結する可能性のある条件範囲を意味します。 例えば、あるブランド品を売りに出す場合、... -
Win-Win
Win-Winとは、直訳すると「相手も自分も双方が勝ち」という意味であり、取引をする双方がどちらも利益を得る状態を表します。 交渉する際には、「自身にとってはさほど重要ではないが、相手にとっては... -
Why?
Why??とは、「なぜか?」の意味であり、結論に達したと思っても、そこで思考を止めずにさらに考え続け真の原因を探るための問いです。 「Why??(なぜか?)」を問い続けることで、課題に対する本当... -
True?
True??とは、「本当か?」の意味であり、ある主張の根拠となっている事柄が事実かどうかを確認するために投げかける問いです。 主観や誤った情報に基づいて結論を導いてしまわないように、結論に対して... -
So what?
So what??とは、直訳すると「つまり何?」であり、情報に対して本質的な課題を抽出するために使う問いかけです。 その解釈がイシューに沿って、目的に向かっており、かつ具体性をもったメッセージ... -
MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)
MECEとは、Mutually Exclusive Collectively Exhaustiveの略語で、要素をモレなくダブりなく切り分けることを意味します。 物事を分解し、全体の構造を大枠で... -
KJ法(KJ editor)
KJ法とは、ブレーンストーミングなどによって得られた事象やアイディアをグルーピングし、問題解決に結びつけていくための方法を表します。 文化人類学者の川喜田二郎氏が著書『発想法』の中で効果的な研究... -
CAGR(年平均成長率)(compound average growth rate)
CAGR(年平均成長率)とは、企業の成長率を測る指標で複数年にわたる成長率から、1年あたりの幾何平均を求めたものを言います。... -
BATNA(Best Alternative to Negotiated Agreement)
BATNAとは、Best Alternative To Negotiated Agreementの略語。 直訳すると「交渉で合意することに次ぐ最善の代替案」であり、交渉で合意に至らなかった場合の... -
1次データ(primary data)
1次データとは、調査目的のために、調査者自身が固有の方法で収集したデータのことを言います。 例としてアンケートや実験、インタビューなどがあります。また実際に現場に足を運んで観察することも一時デー... -
アンケート
アンケートとは、多くの人に統一のフォーマットの質問を送り比較できる回答や意見を集めることを言います。 アンケートは誰でも簡単に実施できる反面、様々な注意点があります。 何を検証する必要があ... -
20‐80のルール(20-80の法則)(20-80 rule)
20‐80のルールとは、構成要素のうち上位20%の要素が全体の80%を占めている理論で、パレートの法則とも呼ばれています。 ビジネスにおいては、「売上の80%は、全顧客の20%が生み出している」... -
インタビュー(interview)
インタビューとは、二人、またはそれ以上の会話の中で一方が他方に質問しながら情報を得ることを言います。 インタビューするに当たってコツがいくつかあります。 一つは時間を意識することです。 ... -
グッド・サイクル(good cycle)
グッドサイクルとは成功の好循環のことで、成功がまた次の成功に繋がる循環の仕組みのことをいいます。 ビジネスの業績のは必ずそこに因果関係があり、成功を継続的に生み出すことができる一方、失敗も継続的... -
前提(premise)
前提とは、推論において結論を導く基になる命題のことを言います。 もっと平たく言えば前提は、物事が成り立つために、満たされている必要のあるものを指します。 つまり常識のようなもので、革新的な...