2021.2.25 2021.8.21
転職を成功させるために重要な職務経歴書の書き方のポイントとは
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初めての転職活動や久しぶりに転職活動を行う際に、職務経歴書と履歴書を準備してほしいと言われ、戸惑ったことのある方は多いのではないでしょうか。
履歴書はアルバイトや新卒の就職活動時に作成したことのある方も多いと思いますが、しっかりとした職務経歴書を作るとなるとどのように作れば良いのか詳しくないという方も多いかもしれません。
今回は転職を成功させるために重要な職務経歴書の書き方のポイントについてご紹介いたします。
目次
職務経歴書とは
職務経歴書とは、これまで所属した企業等において経験してきた業務内容、スキルなどをまとめた書類です。
英語ではCurriculum Vitaeと表記されていることが多く、略してCVと呼ばれることもあります。
職務経歴書の役割を一言で言えば「今までの職歴・経験を表した書類」となり、自分が現在どのような経験値を持っていて、新しい企業等でどのようにそれが生かせるのかをアピールする材料となります。
職務経歴書に決まったフォーマットや項目はなく、WordやExcelなどを使用して、A4サイズ1〜3枚程度にまとめるのが一般的です。
しかし、「自らの経験を知ってもらう資料」という明確なひとつの目的がある以上、ある程度基本の形は決まっていますので、その基本に沿って作成していくとよいでしょう。
職務経歴書の主な項目ごとのポイント
では、一般的に職務経歴書に盛り込む項目につき、それぞれ気を付けたいポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
職歴、職務内容の要約
一般的に職務経歴書の冒頭には今までの職歴・職務の要約を記載します。
最初に入った企業から今までどのような経験を積んできたのか、5行程度でざっくりとまとめるのが通常です。
要約は職務経歴書の冒頭にあり、最初に目にする文章の為、一番重要といっても過言ではありません。
膨大な数の書類を確認する採用担当者は、この冒頭の内容や文章構成をざっと確認してから全ての文章を読むかどうか判断するケースもあります。
簡潔かつ、自身の経験が応募しているポジションにどのようにフィットするのかどうかPRも織り交ぜながら記載するように心掛けましょう。
具体的な職務経歴
冒頭の要約でざっくりとまとめた内容を、今度は細かく掘り下げていきます。
まずは在籍した期間と企業名(人数や直近の売上高を記載してもよいです)、配属していた部署や役職、場合によっては携わったプロジェクトや実績等についても記載するとプラスになります。
実績は直近のものが一番評価されやすく、採用担当も注目するため、直近のものから時系列に記載しましょう。
複数の企業にわたって記載する場合でも、注目してほしい部分を強調するためにわざと文章量の調整をしたり、採用ポジションにつながらなさそうな経歴の詳しい説明はカットしたり、強弱をつけて作成するのがポイントです。
ある程度の経歴のある方やポジションの方であれば、必ず具体的な数値を入れるようにしましょう。
例えば売上や利益をどれくらい上げた・増やした、コスト削減をどれくらい行った、マネジメントの人数は何人くらいなのかといったように定量的な数値を入れることで相手にも具体的に伝えることが可能になります。
新卒後すぐのような場合には難しいかもしれませんが、具体的な数値が入っていないとどの程度ビジネスにインパクトを与えてきた実績を積んでいるのかがわかりにくくなります。
会社の守秘義務などがあって詳細の数値が出せない場合にはある程度の概算でも構いませんので数字は必ず意識して入れたいポイントです。
もちろん実績のない過大な数値を入れるのは控えましょう。
自己PR
フォーマットによっては履歴書にも自己PR欄がある場合がありますが、職務経歴書の自己PR欄には文字数等の制限がないため、3点程度に箇条書きにし、それぞれに対応するエピソードを盛り込んでPRできると、よりストーリー性を持たせながらアピールでき、採用担当者の記憶に残りやすくなります。
また、応募する企業のプロダクトやサービスについて自分なりに課題などを分析し、どのように自分の経験を生かせるのかを記載するのもプラスに働くと思います。
ただし、あまりにも課題が多すぎるように記載すると相手の心象が悪くなる可能性もあるため、良い点とセットで書くようにした方が良いでしょう。
スキル、経験、資格等
専門的な職種や外資系の企業へ転職する際、即戦力としてすぐに成果を出せることが伝わることを中心に書けると良いです。
資格などがあればわかりやすいですが、無い場合でも専門のスキルレベルがわかるように記載するとアピールにつながります。
採用担当者はどこに注目しているのか?
基本的な項目についてのポイントについて確認したところで、採用担当者が特に注目するポイントについても見ていきましょう。
採用担当者は主に以下3点を念頭に置いて読むことが多いです。
- これまでにどのような業務を経験してきたのか、またその内容と希望する業務内容と経験やスキルが合致しているか
- 自分自身の強みを分析、またそれがアピールできているか
- 説得力のある「転職を希望する理由」を持っているか、また仕事に対してポジティブに向き合えそうか
採用側としては入社した後にどの程度活躍が期待出来そうか、自社にフィットしそうかを見ていることが多いですので無理に合わせる必要はありませんが、採用する側にとってどんなメリットがある人材なのかといった視点からご自身の職務経歴書を見直すと良いでしょう。
必ず確認して置くべきポイント
目的は「書き上げること」ではなく、「伝えること」です。
職務経歴書を作成する場合、その書類自体についてよくわからずに、とりあえず完成させようということに意識が向いてしまい、本来の目的を見失いがちになってしまう方もいます。
しかし、目的は「採用担当者に自分の経験値を知ってもらう、それが応募ポジションにフィットすることをアピールする」ことであり、最終的には採用につなげることです。
自身の経験値と、希望する企業やポジションの求める人物像のフィット感をアピールできているか確認しましょう。
企業が採用活動を行う際、必ずといっていいほど、求める人物像やスキル、経験等の基準を設けます。
もちろん例外もありますが、採用につながる候補者は、基本的に企業が掲げる「求める人物像」に近い人物であることが多いです。
つまり、自身の経験値や人物像が、企業が求める人物像に近いかをアピールすることが必要になりますので、職務経歴書では上手くその点を伝えられているかを確認することが大切です。
自分自身ではなかなかわからない部分もあるかと思いますので、転職エージェントを使用している際はエージェントに、また使用していない場合は知人や友人に一度読んでもらってフィードバックをもらうとよいでしょう。
転職を成功させるために職務経歴書をブラッシュアップしよう
ある程度のキャリアが伴う転職には、即戦力が求められるケースが大半です。
また、ポジションごとに求めるスキルや人物像が細かく設定されており、スペックに合致しない候補者を採用することはなかなかありません。
まずは書類選考の段階で自分がそのポジションにふさわしいということを採用担当者に伝える必要がありますので、職務経歴書は非常に重要な書類です。
作成すること自体も、自身の経歴や考えを纏める良い機会となりますので、ぜひポイントに注意しながら取り組んでみていただければと思います。
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