2021.2.13 2021.2.13
英語の職務経歴書(CV)、レジュメの書き方のポイントについて解説
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外資系企業や最近では日本企業でも転職の際に日本語とは別に職務経歴書(CV)、レジュメの提出を求められた経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
主にエントリーの際に必要となる資料で、英語能力はもちろん、自分自身をどう魅力的に伝えられるかもポイントになってきます。
今回は英語の職務経歴書、レジュメの書き方のポイントについてご紹介いたします。
目次
日本語の職務経歴書との違い
英文レジュメは、日本で一般的に使われている履歴書と職務経歴書を合わせた形式の文書で、CV(Curriculum vitae)やレジュメとも言われます。
ただし、日本語で作成した履歴書と職務経歴書を英訳すればOKというわけではありません。
日本語文書は大まかなフォーマットは大体決まっていることが多いですが、英文レジュメにはこれといったフォーマットがなく、レイアウトや内容についても比較的自由なので、それ自体があなたの個性として評価されるものでもあります。
そもそも職務経歴書は、日本語でも英語でも、履歴書で伝えきれない情報をアピールするための資料となるので、応募する企業の職種やポジションに合わせて、より魅力的に伝わるように工夫して書いていきましょう。
英語の職務経歴書の書き方のポイント
書く内容、レイアウトは自由と言っても、目的は「相手に自分の情報をうまく伝える」ということには変わりないので、大体は決まっています。
どの企業にも必要となる情報は以下になります。
- 氏名
- 連絡先
- 希望する職種
- 職歴、学歴
- 資格、アピールできる能力
日本語の履歴書で必要となる「性別」、「年齢」は書かなくてOKな場合が多いです。
続いて主な3つのレイアウトパターンについて見ていきましょう。
逆編年体式(Chronological Resume)
職歴を時系列に沿って新しいものから記載する形式。一番上にくるキャリアが直近のものなので、一目で今どのような仕事をしているのかが人事に伝わります。
■メリット
同じ職種や業種への応募で経歴の一貫性をアピールしやすい。
■デメリット
職歴にブランクがある場合、短期間で仕事を変えることが多い場合は、それが目立ってしまう。
キャリア式(Functional Resume)
職務ごとにまとめていく形式。
■メリット
専門分野の知識やスキル、経験をアピールしやすい。
■デメリット
未経験、または知識やスキルが浅い場合は、それが目立ってしまう。
混合式(Combination Resume)
逆編年体式とキャリア式の形式を混ぜた形式。
■メリット
逆編年体式とキャリア式のメリットを両方取り入れられる。未経験の業種、職種にもバランスよくアピールできる。
■デメリット
この形式では学歴を最後に持ってくる場合が多いため、学歴をアピールしたい場合は不向き。
英文レジュメをより魅力的にするためのポイント
英文レジュメをより魅力的にするためのポイントについて見ていきましょう。
簡潔に!無駄は省く
文書は可能な限り1枚にまとめ、多くても3枚までにしましょう。
日本の履歴書テンプレートにありがちな、趣味などの欄は省き、必要な情報をできる限り最小限でまとめられるように心がけてください。
また具体的な英文の記載方法でのポイントとしては、意味が曖昧な場合以外は、冠詞や人称代名詞を省いてください。
また、主語になる自分“I”やその他の人称代名詞は省略し、文章を動詞から始めます。
時制は完全な文章のときと同じように、過去形または現在形にしてください。
- the、a / anのような定冠詞、不定冠詞は省略
- I、me、you、they、we、usなどの人称代名詞等は省略
- 文章を動詞から始める
タイトルには自分の名前をつける
文書の一番上にはタイトルとして、自分の氏名をつけましょう。データで提出する場合も、ファイル名は氏名を設定するのが一般的です。
Resume、CV、Personal History などのいわゆる日本の「履歴書」のようなタイトルは不要です。
見やすさに配慮
採用担当者は毎日膨大な数のCVを読んでいます。
少しでも視覚的に読みやすく、もっと知りたいと思わせるような文書やレイアウトを作成することが重要です。
誤字脱字がないか細部までチェック
日本語の履歴書や職務経歴書でも同様ですが、スペルや会社名などの間違い、また数字の間違いなどがないか細部まで確認することが非常に重要です。
最初は文章のみで判断されるので、細かなミスがないか、最後の最後まで気を抜かずに確認しましょう。
過去の職歴については全て過去形。現職中のみ現在進行形
英文を書く際は、時制を意識しましょう。
過去の経験や職歴について書く際は、過去形、現在就業中の業務のみ現在進行形を使います。
フォントはTimes New Roman か Arialで統一
ビジネス文書に使われるフォントは、大きく2種類あります。
和文フォントの明朝体とゴシック体に相当するセリフ体とサンセリフ体です。セリフ体にはTimes New Romanが、サンセリフには Arial などがあります。
Century はあまり好まれないので、セリフ体にはTimes New Romanを使うのがおすすめです。
一度文章を作成したのち、最後にword機能を使ってフォントが揃っているか、また文字の大きさが揃っているかなどの細かな部分を整えていきましょう。
英文レジュメによくある間違い
最後に英文レジュメによくある間違いについて確認しましょう。
語彙・言い回しの繰り返しや多用
いつも同じ言葉や言い回しを使うと、文章が単調になり、それぞれの職務経歴も同じように見えてしまいます。
もし可能であれば、それぞれの項目を引き立たせるように少し言葉を変えてみたり、いつも同じ言葉から始まる項目がないかをチェックしてみましょう。
また、あなたのこれまでの仕事がどれも似たようものであれば、各仕事の業務内容の違いを強調して書いたり、功績を目立たせるように書くことで、繰り返しを避けて文章に動きをつけることができます。
文法的なミス
ノンネイティブが間違いやすいポイントの一部として以下がよく指摘されます。
せっかく素晴らしいキャリアやスキルが記載されていても、文法などのミスによって読んでもらえないのはもったいないので、ぜひチェックして欲しいポイントです。
限定詞:限定詞とは名詞(句、節)の前に付いて次の名詞が一般名詞なのか、特定名詞なのか、また名詞の数を表す機能を持ちます。
限定詞には、冠詞(a, an, the)やthis, that, every, each, whichなどの単語が含まれます。
ご依頼いただく文書では、誤った限定詞を使用してしまうミスが非常に多く見られました。
前置詞: 前置詞は、名詞や代名詞の前に付いて名詞や代名詞と他の単語との関係を表します。
前置詞の使い方でつまづきやすいのは、その使用方法が規則性に乏しいからと言えます。
募集要項の確認漏れ
募集要項には、英文履歴書の形式や盛り込む情報についての指示が書かれている場合があります。自分の履歴書の内容に漏れがないかしっかりと確認しましょう。
また、多くの募集要項には仕事内容の説明やその職に求められる技能などが書かれています。
自分の経験や技能と募集要項を照らし合わせてふさわしいキーワードを盛り込み、「自分はこれらのポイントに答えられる人材だ」とアピールしましょう。
自信がない場合には英語が得意な方にチェックしてもらうのがおすすめ
外資系企業への応募には、英文レジュメの提出を求められることが多く、苦手だからという理由で応募を諦めるはとても勿体無いです。
ぜひこの記事を参考にしていただき、また、もし可能であれば、ネイティブの方に最終チェックをお願いして、より良いものに修正してもらうと完璧にできるでしょう。
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