2020.7.28 2020.7.28
転職活動を在職しながらと退職してから行うことのメリットデメリットについて
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転職活動をしたことがある人の多くが、転職活動のタイミングについて悩んだことがあるのではないでしょうか。
この問題は正解がない分、転職する人の多くが悩むポイントかもしれません。
在職中に活動を始めるか、退職してから始めるかの2パターンありますが、満足いく形にしたい気持ちが大きいほど、自分に合った方法はどちらなのか、はっきりと認識できている人はなかなかいないかもしれません。
今回は採用担当目線も含めて、転職活動を在職しながらと退職してから行うことのメリットデメリットについてご紹介いたします。
目次
転職活動の主なフロー・活動期間は
そもそも転職活動はどのような流れで行われるのでしょうか。
職種や経歴によってもちろん違いはありますが、一般的なフローとしては以下の4つが挙げられます。
- 自己分析、転職の目的確認
- 企業選び、応募書類の準備
- 選考
- 内定、入社準備
1~4は、タイミングやその人自身の性格・経歴等にももちろんよりますが、1-3ヶ月程度で行うというのが一般的と考えられています。
さらに、1の自己分析、転職の目的確認は転職そのものをする・しないの問題に関わってきますので、人によってはこの期間がかなり長期化することもありますが、企業選びの段階から入社準備までを大体の期間だと考えていただければと思います。
以上を踏まえ、転職活動のタイミングとして在職中、退職後それぞれのメリット・デメリットを考えていきましょう。
転職活動を在職中に始める場合
転職活動を在職中に始める場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
転職活動を在職中に始めるメリット
経済的に安定(=精神的、社会的にも安定)
転職活動では自己分析で自分の負の部分と向き合ったり、不合格(企業からお祈りメールをもらったり)が続くと、精神的にダメージを受けることも少なくありません。
そういった中で収入が減り、生活自体が不安定になってしまうと、精神的に余裕がなくなって、満足のいく転職活動が行えなくなる可能性があります。
また、収入が継続してあることによって自分の社会的な価値を再確認することができ、これもまた精神衛生を保つことにつながるでしょう。
職歴にブランクが生じない
企業・採用担当によって考え方は異なりますが、職歴のブランクについて、マイナスのイメージを持っている企業・人もやはり存在します。
ブランク自体についてそこまでマイナスイメージを持っていなくとも、選考過程でブランクの理由について質問をされる可能性が高いです。
ブランクの期間にもよりますが、採用担当をしていた当時は必ず理由をチェックしていました。
満足がいくまで活動を続けることができる
在職しながらであれば、自分の納得がいくまで活動を続けることができ、満足がいかなければ現職に残るという選択をすることも可能です。
逆に、居場所がある安心感によってだらだらと続けてしまう可能性もありますが、そこは確固たる意志があってこそと言えるでしょう。
転職活動を在職中に始めるデメリット
自由に動ける時間が取れない、選考の日程に制限がある
普段の業務にプラスして転職活動の時間を確保する必要があるため非常に忙しくなります。
選考が始まった場合、主に通常のビジネスアワー(平日9時頃―19時頃)の中での調整になるため、場合によっては有給を使わなければいけなくなったり、現職の業務を調整したりする必要が生じてきます。
最近ではオンラインの面談も増えてきたため夜遅めに面談を設定してくれる会社も出てきていますが、現職のメンバーに迷惑をかけず、転職活動を秘密にしている場合は活動をしていることを気付かれないようにする必要もあります。
早期入社を望む応募先の場合、選考で不利となる場合がある
急遽発生したポジションなどの募集には、企業も早期に入社してほしいと希望する場合があります。
そういった場合、選考の時間調整や、現職の引継ぎ期間確保によって、離職中の候補者の方が有利になることも考えられます。
もっとも、急遽発生したポジションで早期入社を求められている募集に関しては、さまざまなパターンが存在すると思いますが、入社してから一気に信じられないぐらい激務になってしまう場合がありますので、入社前にはよく確認が必要です。
現職で引き止められてしまい、退職に時間がかかるor転職ができなくなる
活動中、転職することをいくら秘密にしていたとしても、いずれは上司や周囲のメンバーに打ち明けることになります。
すんなりと退職できる場合もありますが、ポジションやチーム人数の関係等、様々な理由により、かなり厳しい引きとめにあう可能性もあるのでは無いでしょうか。
せっかく内定を獲得し、入社時期を転職先と固めたとしても、入社自体が危うくなってしまっては元も子もありません。
転職活動を在職中に始める場合のまとめ
転職活動を在職中に始めることに向いている人・タイミング
・現職でそこまで追い詰められているような状況ではなく、将来を考える余裕がある人
・安定した収入を得ながら、現職と比較しつつ活動をしたい人
・キャリアにブランクを作りたくない人
・売り手市場、買い手市場どちらでも〇
転職活動を退職後に始める場合
転職活動を在職中に始める場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
転職活動を退職後に始めるメリット
時間的に余裕があるため、転職活動を最優先にできる
応募書類を作成したり、企業の面接に足を運んだりするには時間が必要です。
また、平日の業務時間内に面接の日程調整をする場合等においては、退職後で時間に余裕があり融通が利くため、企業には多忙な在職者より優先的に進めてもらえる場合もあります。
心身ともにリフレッシュした状態で、転職活動に集中できる
転職活動のフローにおいて、最初にやらなければならないのが自己分析や転職の目的の再確認です。
これらは、落ち着いて自分自身と向き合ってじっくり考える必要があるため、どうしても時間や精神的な余裕が必要になる場合が多いです。
退職後に転職活動を始める場合、転職活動のみに集中することができるため、時間や精神に余裕が生まれます。
また、元々の仕事が過度な多忙・ストレス環境下であった人であれば、ゆっくりと休みをとることで精神的にも回復できるタイミングでもあるでしょう。
失業保険などの手当を受けることができる
条件はありますが、在職中に雇用保険に加入していた場合は失業保険という給付を受け取ることができます。
収入がゼロになる心配をせずに、落ち着いて転職活動をすることもできるという選択肢を知っておくことも重要です。
転職活動を退職後に始めるデメリット
失業が長引くとモチベーションや自己肯定感が低下
働いていない時間が長くなることで、社会と自らの“つながり”を感じにくくなり、場合によっては自己肯定感が低下する場合があります。
もう一度どこかで働こう、というモチベーションが下がってしまうと、企業選びや自己分析にも影響が出てしまい、最終的には満足のいく転職ができないということにつながってしまう可能性があります。
企業へマイナスのイメージを与えてしまう場合もある
企業や採用担当の考え方・価値観によりますが、働いていない期間が長くなることによって、ビジネス上の感覚や働くことへのモチベーションが下がってしまうのではないかという不安から、マイナスイメージを与えてしまう場合があります。
もちろんブランクの期間や理由にもよりますので、しっかりと納得ができる説明ができればマイナスのイメージを払拭することもできるでしょう。
金銭的・精神的な焦りや不安から、妥協が生まれやすい
失業保険等で収入がゼロにはならないとはいえ、やはり通常時よりは収入減となってしまい、なにかとお金がかかる転職活動に焦りを感じてくる場合があります。
また、企業から厳しい評価をもらうなどして精神的にも不安定になりやすいタイミングでもあるので、早くその状況を脱したいという気持ちが生まれ、「ここでいいや」という妥協が生まれやすくなります。
転職活動を退職後に始める場合のまとめ
退職後に始めるのに向いている人・タイミング
・現職が激務すぎるorストレスが過度にかかるような職場で、落ち着いて考える時間が必要な人
・十分な貯金がある人
・(特に)売り手市場
どちらを選んでも正解になる
この記事もそのうちの一つになってしまいますが、インターネットにはさまざまな情報が飛び交っており、何が正解で何が悪いというような意見も多々存在します。
しかし、結局は自分に合っているか、かつそのタイミング(市況・自分自身の状況どちらも)にマッチしているかというところに尽きる問題で、どちらを選んでも自分の力で正解にできるのです。
転職は人生の大きな分岐点になることは言うまでもなく、活動をしようと試みている人は、きっとポジティブによりよい職を求めて動こうとしているのだと思います。
安易に退職をしてしまってから転職活動を行うとうまくいかないこともありますので、気になる場合は知り合いやエージェントに聞いてみても良いでしょう。
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