2021.3.20 2021.8.21
マネジメントとは?マネジメントに必要なスキルとともに解説
296 PV
管理職に昇格したものの、今までのプレーヤーとしての働き方をどう変えていけばよいかわからないと悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
初めてのマネジメントでは、何を意識して実践に活かせば良いか、この記事では、そもそもマネジメントとはどのような力なのか、また初めてのマネジメントで知っておきたいポイントについて解説していきます。
目次
マネジメントとは
マネジメントとは、「経営」や「管理」といった意味を持つ言葉です。
そのため、マネジメント力を文字通り解釈するのであれば、「経営や組織管理に必要な能力」ということになるでしょう。
しかし、マネジメント力という言葉が使われるのは、ほとんどがビジネスの場であり、「経営や組織管理に必要な能力」というだけでは、意味が広すぎて実際に何を指しているのかよくわかりません。もう少し具体的な定義を見ていきましょう。
アメリカの経営学者ドラッカーが、著書『マネジメント』の中で「マネジメントとは組織に成果を上げさせるための道具であり、機能であり、機関である」と提唱しました。
組織の目標は、成果を最大化することです。
「ビジネス上の目的を達成するためには、ヒト、モノ、カネ・情報といった経営資源を効果的に活用することが必要」であると、彼は著書の中で説いています。
マネジメントの対象は、個人(ヒト)であったり、大勢からなる組織であったりと多岐にわたりますが、どのような場合でも「組織の目標や目的を達成するためには何が必要なのか」を見極めなければなりません。
目標・目的達成のために、必要な要素を適切に分析・管理する能力、それを活かして集団活動を維持・促進する能力がマネジメント力といえるでしょう。
マネジメントに必要なスキル
具体的にマネジメントに必要なスキルとはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
実現可能な目標設定・管理
マネジメントには、実現可能な目標を設定し、スケジュールを管理するスキルが必要です。
実現可能な目標設定をするためには、漠然としたものではなく、より具体的で細かく落とし込む作業が必要になってきます。
何を、いつまでに、どれぐらいまで(特にこの部分は曖昧になりがちなので、誰の目でもみても明白な基準を設定することがポイントです)できるようにする、など、できるだけ具体的に、かつ実現可能な目標設定をたて、目標達成に向けたスケジュールを立てて管理することが大切です。
このことをコミットメントと呼ばれることもあります。
リーダーシップ力
マネジメントを任される立場なら、組織をけん引する指導者としての能力である、リーダーシップも当然必要になります。
部下に寄り添ったサポートやフィードバックができる指導力は重要なポイントになるでしょう。
強い力で周りを引っ張っていくだけでなく、部下の力も引き出すことができて、はじめてマネジメントといえます。
状況把握・対応
現状を正確に分析し、結果に応じて柔軟に対応・判断する能力も求められるでしょう。
最高のパフォーマンスを導き出すためには、論理的な思考と周りの動向を見極める洞察力が必要です。
さらに、周囲を納得させることができる高いプレゼンテーション能力や、議論の場を整え、円滑に進行するファシリテーション能力も欠かせません。
マネジメントは、これらの力を総合的に活用して行うものなのです。
マネジメント力をより高めるためには
マネジメント力をより高めるための方法について見ていきましょう。
現状の分析力と問題解決能力の向上
「問題解決能力」とは、具体的に問題や課題があった時に、問題の本質を見極めて、解決までのアクションプランを計画し、実行していける力のことを意味します。
問題解決能力を高めると、論理的思考や仮説思考といったマネジメント力に密接にかかわる能力の向上につながります。
実現に向け、方法を具体的に計画していく際の視点になります。クリティックは、夢を実現させるうえでの問題点やリスクに向ける視点です。
マイナス面にも目を向け、解決することによって夢を現実に近づけます。
プロジェクトマネジメント力の向上
プロジェクトマネジメント力を高めるためには、通常とは別の立場に立って物事を見る「ポジションチェンジ」という方法が有効です。
例えば、商品開発をする際、自社の社員としての視点だけではなく、顧客の視点でも見てみたら、優先して開発すべき点が見えてくる可能性が高まります。
上司としての視点ではなく、部下の視点で自分が設定した目標を見直してみたら、無理な点がはっきりする可能性もあるでしょう。
リーダーシップや意思決定力の向上
リーダーシップや意思決定力を高めるためには、部下や周囲の人の意見にしっかりと耳を傾けることが大切です。
いろいろな人の意見を聞いたうえで、何が正しいかを判断するようにすれば、独断で間違った判断をしてしまうミスを防げます。
また、リーダーという肩書きに奢ることなく、新しい知識をインプットしたり、研究したりすることも大切です。
知ったかぶりは、信用を失うことにもつながります。わからないことはきちんと調べて、新たな知識として蓄えましょう。
コミュニケーションスキル、コーチングスキルの向上
コミュニケーションスキルやコーチングスキルを高める主な方法は「ペーシング」、「ノンバーバルコミュニケーション」、「アクノレッジメント」という3つがあります。
ペーシングとは、相手をよく観察し会話のペースを合わせることをいいます。
ノンバーバルコミュニケーションは、ジェスチャーや表情など、言語以外によるコミュニケーションのことです。
アクノレッジメントは、相手の存在を認め、思いを尊重し受け止めることを意味します。
普段からこれらを意識しながら話せば、コミュニケーションスキルやコーチングスキルの向上につながるでしょう。
マネジメント力を継続的に高めていこう
これからの時代に最も重要なスキルがマネジメント力であり、リーダーシップであると見られていることも多いです。
マネジメント力やリーダーシップは会社や組織が変わっても通用することが多く、特にプロ経営者と呼ばれているような方は全く違う業界に行っても経営者として結果を残していることも多いです。
マネジメント力の一環である、問題解決能力やクリティカルシンキングは、書籍を読んでもなかなか理解しにくいため、ビジネススクール等を活用するのも一つの手です。
マネジメント力は持って生まれたものという見方もありますが、訓練次第では誰でも一定レベルまでは達成することができるスキルでもあります。
日頃から意識してマネジメント力を継続的に高めていく努力をしてみることがおすすめです。
RECOMMEND
-
2020.11.12
転職の際にエージェントを利用するメリット、デメリットとは
-
2021.3.10
「VUCA(ブーカ)」の意味とは?VUCAの時代に求められる人物像とは
-
2021.2.13
英語の職務経歴書(CV)、レジュメの書き方のポイントについて解説
-
2021.2.25
転職を成功させるために重要な職務経歴書の書き方のポイントとは
-
2022.1.28
海外ビジネススクール留学生が、日本で就職する際に押さえておきたい4つのポイント
-
2021.2.2
ラフバラー大学ビジネススクールの授業内容や評判、卒業生の進路先とは
-
2020.5.25
ヘッドハンターが語る学歴の重要性とキャリアビジョン実現のために大切なこととは
-
2021.9.23
コロナ禍における転職市場の動向、また対策とは